2023年8月31日木曜日

建築士会の活動など・・・

 実は勤め先の設計事務所では県の建築士会に入っている人がいなかったのです。
二級建築士をとった時に勧誘されて「一級をとったら入ります」と断ったのだけれど、一級をとるのに10年もかかってしまったので、たぶん忘れられていたことでしょう。
一応一級をとって割とすぐに建築士会に入ったはずなのに、まったく活動には参加していなかったことに気づきました。
 
昨年から少し参加するようになって、まぁ当然のように女性委員会で活動にも参加したわけですが、思った以上に同年代が少ない。以下も少ない。半分以上が先輩方でおどろきました。
業種は様々で、設計事務所はもちろんだけど、工務店の経営者もいれば役所的な機関の人もいて、幅広い。
 
女性委員会の全国大会というのにも参加してみたら、皆さんとてもアグレッシブ。
全国的には同年代以上も以下も同じくらいいたみたいで、ついていかなきゃっていうのと、え~っていうのと、まざりたいっていうのと、様々な感情が芽生えました。
地域の文化芸能への体験なんかもあって、他県の参加者と話をしたりしたけど、やはり同じ業種の同年代の 人達なので、話のレベルが同じくらいの位置にあって、なんか良かったです。
若いころから参加していたら、抜けたくても抜けられない状態になって面倒くさいと思ったかもしれないけれど、今だからこそ、面白く感じるのかも。 
 
設備設計一級建築士をとってから、周りの見る目も変わって、お客様からも信頼を得やすくなった気がするけれど、全国を見渡してみると、もっともっと高いところに向かっている人がたくさんいて、やっぱりまだまだだな、と感じる今日この頃。
 
そろそろ終活も考え始めたところだけれど、まだまだ成長できるかもしれないとも思うので、せいぜい頑張ってみようかな。
 
 

2020年10月18日日曜日

あれから幾年月・・・

 一級の製図試験も終わり、懐かしさを感じつつふとブログを見返してみました。

 ☆学科は合格物語  (あらため今は「合格ロケット」って言うんですね。)

 ☆製図はウラ指導

 これがベストな選択でした。

 

今でも学科に関して言えば、時間が無いと思う人ほど学校に通うべき、と思っています。

なぜなら強制力があるから。スキマ時間でもなんでも、自分で時間を作れない人は独学はおすすめしません。

もちろん独学でも十分合格できるのは言うまでもなくて、今はスマホも あるし、講習もオンライン化してくれて、全国どこでも受けられるようになってるから、以前より条件は良い。

合格物語を使っていたとき、こうやって使えたらいいな~と思ってたことが今そうなってる。 合格ロケット、進化してます。

 

 製図は、ずーっと一人で家で書いているのと、まわりに人がいる中で書くのとでは全然違うので、初めての人は学校と併用するか、少なくともどこかの会場で模試は受けた方がいい。

5年間で3回受けられるからといって余裕で構えるのではなく、学科が受かったらその年にその勢いで製図も受かる、というのがやっぱりBESTだと思います。

 

10年かかった学科に比べて 1年しかしなかった製図の勉強は楽しかった思い出しかないので、所詮受かったら何とでも言えるんですね。直近で受かった人の助言は参考にしていいけど、昔受かった人の助言はほどほどに聞かないと混乱するので、気を付けてください。

と言いつつ私ももう6~7年になるのか・・・


そして設備一級。あれからもう1年・・・。

 名刺に「設備一級建築士」が追加され、ボスも紹介のたびに自慢のように話してくれるので、相手の私に対する見方が全然変わった気がします。工事監理では初めて会う電気や設備の工事担当の人も、ちょっとごまかせないぞって感じてそうな気がする。あくまで「気がする」だけど・・・。

自分でも、設備設計の内容をテキストを開いて確認することが何度かありました。

前にも書いたけど、やっぱり意匠屋こそ受けるべき。

 

設備一級の試験(正確には終了考査ですが)までの1年は、過去問を探すも1年分しかみつからず、回答が無いので大変でした。

試験に挑んだ時、同じような人のために試験問題をブログにUPしておこうと心に決めておりました。が、回答が無いのは同じ(;一_一) そこはもう、なんとか頑張ってとしか言いようがありません。


思い返して、挑戦者たちに言いたいことは、

あきらめないこと。

挑み続けるかやめるかは自分で選択すること。

 

私は設計事務所で設計をやるので必須だったんで挑み続けましたが、施工図を描く人とか、現場監督さんとかは、必ずしもなくても仕事はできるし、「やめる」=「あきらめる」ではなくて、違う方法で次の段階に進む選択も有り、ということ。今までかけた時間も苦労も、自分の中に蓄積されているので、決して無駄にはならないはず。

 

 

なんか、年くったな・・・。 


 

 

 


2019年12月27日金曜日

修了考査-Ⅱ(設計製図)選択問題

ここから選択問題 ~給排水衛生設備~

問題は3問
問1 系統図を作成せよ
「垂直ゾーニング」という指定があって、作図する解答欄に方眼と同じ色で断面が印刷されて・・・たかな?どうだったっけ・・・(汗)でも方眼があったので、書きやすかったのは覚えています。
テキストの断面系統図に付箋をつけておいて、それを見ながら書きました。
この時、問題と凡例以外に、一番最初にある「計画条件」に、機械室や受水槽のレベル、雨水利用に屋上のどこを利用するのか等、結構大事なことが書かれているので、見逃せません。

私の場合、練習でもいつも同じ状況になっていたことが一つあって、左端の引き込みから順に 上水受水槽がきて、それから雑用水がきて、でも雨水も使わなきゃいけなくて、上水の方はポンプ関係が全部1階衛生機械室にあるのに対して、雨水処理装置は雨水ろ過機室というのに入れることになっています。
もちろん1階にもトイレやなんかがあるので、系統図を書いていくと、トイレを挟んで両側に衛生機械室になってしまいます。なので部屋名を両方に書くか、片方だけにしておくかちょっと迷いました。

問2 機器表を作成せよ
これは鬼問題です。
上水と雑用水の容量を算定して、それをもとにポンプの揚水量、全揚程、電動機出力をだしていくので、最初に間違うと後全部間違えるという、おそろしい状況になります。
なので、最初の容量をとても慎重に出します。
ここにも設計条件が1)~7)までしっかりと書かれているのですが、冒頭の「計画条件」に書かれていることと合わせてみていかないと、テキストばっかり見ているとついうっかりしてしまうことが多々ありますので、要注意です。

問3 平面図を作成せよ
これは過去問でもほとんどがトイレでした。WEB検索した結果も10:1でトイレ、1は厨房です。雨水がある場合は100%トイレだと確信していたので、厨房は練習しませんでした。
今回は、PSが2か所あって、その1つが多目的トイレに近いところにあったので、とりあえず多目的トイレ分はそちらから引くことにして、あとは真ん中にメイン配管をもっていくやり方でした。
これはひたすら書くだけ。
電気温水器の給水管と給湯管がごちゃごちゃになるので、2種類くらいのシャーペンで書くべきなんでしょうけど、勢いで同じ太さで書いちゃっていたので、だんだん黒っぽくなっていきました。
まぁ、それでも書ききったので、多少の減点はあっても大丈夫だったんじゃないかと・・・

時間的には最後に5~10分くらい残って、見直しをして、何かひとつ修正してギリギリ、という感じで終わりました。


 全体として、普段やってないことなので、基本的に難しいけど、申し込みをしてから約半年間、1時間/1日くらいの勉強時間で主に調べ学習、3日間の講習後はテキスト主体でもう少し長めに3時間くらい、で、そこそこ大丈夫でした。
これから目指す人、一級建築士をとって、他にもっと何かできないかと思っている人には、合格できなくても、勉強するだけでもとてもためになるので、時間がとれる方はぜひ講習を受けてみてください。


2019年12月26日木曜日

修了考査-Ⅱ(設計製図) 必須問題

午後の部 4時間です。

まずは必須問題[設備計画] ちょうど1時間でした。

「建築的手法による環境負荷低減に配慮した要点」
「設備的手法による環境負荷低減に配慮した要点」
これについては、過去問でも必ず問われていたので、あらかじめ空調・換気・照明・給排水について、自分で考えられること(プロポーザルとかでよく使う表現等)、WEBで「オフィスビルの省エネ手法」で検索して使えそうなコメントを、テキストの裏表紙裏の白いところに箇条書きで書きなぐっておきました。
今回は空調と照明についてだったので、その中で使えそうなやつをそのまま書きうつしました。超時短技です。
発電機については予想していなかったので、テキスト中から探して抜粋しました。


熱源設備容量については、テキストに「熱負荷事例(最大熱負荷)」の表が載っているので、そのあたりにあらかじめ

容量 = 負荷(w/㎡)× 面積(㎡)×1.05×1.05×1.05
           冷105 暖60

と書いておいて、その式を使って計画条件から面積を入れて算出しました。
この式は・・・総合資格の無料配布問題の解答からだったかな・・・?
たしか1.05は5%程度の余裕率 だったと思います。
毎年事務所ビルなので、使う数値は同じですから、練習通りやれば怖くない!
ちなみにテキストの表では業務施設の暖房負荷は58になっていました。

システム構成と維持管理の要点はテキストの設計事例と、事故事例等から抜粋しました。

雨水集水の計算は結構悩んで、降雨強度はテキストの設計事例に東京の年間降水量が載っていたので、それを使っていろいろ計算していたのですが・・・
あちこちに計算式を書いていて、結局どうなったのかよくわかりません(汗)

受変電設備の容量と契約電力についても過去問で何度も練習したので、そう困らずに解けましたが、値(範囲による解答は不可)について、設計者として想定する値を「断定」しなければならないため、思い切りが必要でした。
私は練習で使っていた需要率の最大値を使って解きました。

電灯負荷 = 70(w/㎡)× 面積(㎡)
動力負荷 = 60(w/㎡)× 面積(㎡)

テキストの建物用途ごとの負荷密度表では、電灯・コンセントが平均値(74.6)中央値(69.0)、動力が平均値(104.9)中央値(61.6)となっていて、算定例では中央値を使っていましたので、中央値を四捨五入した感じです。 概算なのでざっくりした数値でOKと考えました。
また、テキストの需要率の概数表では、事務所は40~60%となっているため、需要率は最大値の60%を採用、その他力率0.8、総合効率0.9、余裕率1.3の数値をちょっと迷いながらもそのまま公式に代入して算定。

契約電力は受変電設備容量(非常・保安用を除く)の40~60%

とメモしてあったので、これもそのまま計算したはず。

解答用紙は右のようなレイアウトで、左側の要点を書く欄は大きめで、それぞれ3行くらい?あったと思います。
右側の数値の方は答えを書く欄があって、確か計算式も書くようになっていたような気がしますが・・・
必須問題は数にして10問しかありませんが、1問につき解答を2~3個もとめられているので、結構大変です。

文章を書かなければならない「要点」に時間をかけていると、計算が焦ってわけわからなくなっていたと思うので、時短作戦はその意味でも効果絶大でした。

選択問題へつづきます・・・


2019年12月24日火曜日

設備設計一級建築士 修了考査-Ⅰ(法適合確認)

本日提出の仕事が終わったので、ちょっと息抜き・・・

試験問題を読み込んでみました。
センターで配布されるので、ことしの問題は入手できますが、2年後以降は手に入らなくなるので、検索サイトで一生懸命探してる人のために、残しておきますね。
個人情報は消しておきました。

☆令和元年_設備一級建築士講習_修了考査‐Ⅰ(法適合確認)
☆令和元年_設備一級建築士講習_修了考査-Ⅱ(設計製図)

「試験」ではなく「修了考査」なので、テキスト持ち込み可となっております。
とはいえ、本年度のテキストは厚みが37mmあります。
講習の1日目に配られて、3日間この重いテキストを持ち歩かなければならないので、講習の時はそれなりの覚悟が必要です。


修了考査-Ⅰ(法適合確認) 午前中2時間です。

解答用紙は右のようなレイアウトのA3版縦使いです。
法適合確認は全て必須問題で、空調・換気設備給排水衛生設備電気設備輸送設備の4科目に各5問です。
それぞれ左側に解答欄(4~5択)と右に3行分の理由を書く欄があって、一番下に点数を記載する欄があるのですが、各問題に2マスずつあるので、おそらく回答と理由それぞれに点数もしくは〇✖がつくのだと予想されます。

うっかり忘れそうになるけど「輸送設備」
エレベーターとかエスカレーターとかも設備なんですよね。
民間だと建築工事に入れてて、しかもメーカーが確認申請出してくれるのでなかなか詳しく勉強する機会もありませんが、テキストを見ると結構難しいことがたくさん書いてあります。

どの科目も問題は図を見て間違いを指摘する感じが多いです。
私は意匠屋ですが、実施設計UPの時には設備図も確認するので、その時の作業だと思えばいいわけですね。
たまに一級の試験のように5択すべて文章の場合もありますが、そこは一級の勉強の名残でなんとか・・・
 一級の法規と一緒で、全部を調べていると時間が足りなくなるので、私はテキストに付箋をつけて、それぞれの科目が直感的に目につくような色分けと、主な項目がわかるような一言を書いています。(青:給排水、黄:電気など)また、上の方は法適合、下の方は製図という感じで、付箋の位置でも判断できるようにしました。
あとは目次を多用する感じで時短を図るとか。
素早く目的のページを開くのは必須スキルです。

基本的に過去問題と同じような問題なので、あらかじめテキストで調べ学習をしておけば、ちゃんと回答できる内容だと思います。ただ、一つの図について確認する項目がいくつもあるので、ぱっと見でダメそうなやつから確認していく必要があります。
つまり、ダメそうなやつを直感で判断できるくらい過去問で勉強しておくべきということなのです。ホントに一級建築士の法規と同じ感じですね・・・。
また、中には図だけではわからない問題もあって、テキストの該当する表を参照するとか、テキストに載っている公式で計算するというものもあるので注意が必要です。


そして、解答はありません。
合格発表でもHPで公開される資料でも解答や点数は出ませんし、自分の正答率がどのくらいだったのかもわからないので、とにかく過去問を自習するしかありません。

ちなみに、上記リンクの問題に手書きで書いてある計算ですが、中には何度か計算しなおしたものもあって、前の計算を消していない場合もありますので、参考にされる場合はそのあたりお含みおきください。

次回へつづく・・・



2019年12月22日日曜日

祝!

設備設計一級建築士 終了考査 合格しました!

発表の日、9時半ころにHPで確認しました。

これがまず、「資格・試験」の方ではなくて「建築士の講習」の方に分類されているので設備士とか定期講習とまざって微妙にみつけにくい。
ようやく見つけたらこんどは一番上に「修了者の受講番号」というのがあって、番号があったのでわーいと喜んだんですが、よく読むと「判定の結果は、合格・不合格にかかわらず、通知します」と書かれています。

?え?どういうこと?

で、もどってみたら、その下に「法適合確認合格者」と「設計製図合格者」というのがあって、それぞれに番号があるのを確認して、ようやく、

合格だった・・・(一。一;)あせった

なんか、社内で合格したって公表するまで何回か確認しちゃいました。

翌日「修了証」が家に届いて、まぁ、これから一級の建築士のときと同様に、お金払って、申請して・・・
年明けには設備一級建築士になっていることでしょう。

やった。給料あがる・・・はず

ほんと、もう少し仕事が落ち着いたら問題等々考察いたします。
回答もないし、点数もわからないので私の回答だけですが・・・
それでも、来年以降の受験者のために、情報提供しますので、もう少々お待ちください。


2019年10月26日土曜日

完遂・・・

先週の日曜日
設備一級建築士の終了考査を受けてまいりました。

建築士の定期講習とかでも最後に「修了考査」という簡易的な試験を行いますが、同じようにテキスト持ち込みとはいえ、まったく別物。まったくの「試験」でした。

問題も解答用紙もA3版という、若干異質さを感じさせる試験でしたが、前もって勉強していた範囲を逸脱することなく、文章問題と計算問題とりまぜられながら、時間はほぼ目いっぱい使って、一応は全部埋めました。

わたしの受験地域では全部で12人、製図まで受験したのは半数の8人だったので、広い会議室のメラミン天板の大きなテーブルを一人1台使わせていただいて、集中してとりくむことができました。地域格差が良い方に作用した、よくあるのかもしれないけど、めずらしい例ですね。

製図板や定規、テンプレートなどはいっさい持っていかなかったです。最初からすべてフリーハンドで仕上げるつもりでした。講習の時、係の人も「製図板まではいらないと思いますよ」って言ってたので、製図板を持ってきている人はいないようでした。
まぁ、もっていってたとしても、定規を使っている余裕は私にはありませんでしたけどね・・・。

念のためシャーペンは0.7mmと0.5mmを持って行ったんですが、考える間に書いちゃってたので、持ち替えてるヒマもない感じでした。
時間10分前に見直しをしてみたら、読んでなかった条件を発見してがーっと線を消して書き直す、ということがあったので、字消し板は持っていったらよかったと思いました。

当然のことながら、計算機は必須でした。

私は選択で給排水を選択したのですが、計算問題は最初に基準となる数値(1日の給水量とか時間給水量とか)を出して、それをもとに次の問題、その次の問題・・・と解いていく必要があるので、最初の計算を間違えていると全滅(;一_一)という恐ろしい結果になります。/minとか/secとか、Lとm3とか、とにかく単位を合わせるのを忘れるとえらいことになるので、テキストの公式のところとかに「単位を揃える!」っていうコメントをたくさん書いておきました。

出口で総合□の営業さんが「回答お送りするのでアンケートを・・・」って言ってたけど、回答もらってもなぁ・・・って感じでお断りしちゃいました。

いまちょっと仕事が忙しくて、問題を読み込んだりできないでいますが、あとでUPして検証とかしてみようと思っています。
設備一級建築士の受験サポートサイトみたいのはあまりないみたいなので、難民救済の一助になれば・・・なんて。

ではまた。