2014年1月31日金曜日

製図試験 ~考察その4

だいぶ間があいてしまいました・・・。
のどもとすぎれば・・・でしょうか。少し人ごとになってきてしまっているのかも。
中途半端なことにならないように、続けます。


~~~ここから 考察 本文です

設備スペースについて。
意匠設計をやっていると、よっぽどの場合を除いて、設備スペースは・・・
同時、でなければならないけど、やっぱりまず主要な居室とアプローチを考えてから、じゃあこのへんデッドスペースになるから外入口の機械室か? ・・・という感じ。
これがいわゆる「犠牲系」になっていくわけですね(^^;
設備関係で働いている皆様、申し訳ありませんm(_ _)m

まず電気と給水関係の設備は、なるべく屋内を考えます。
屋外用キュービクルがあるから、もちろん受変電室は屋外もありですが、建物に引き込むのに埋設してハンドホールとか作ったり、周りに人が入らないようにフェンスで囲ったりしなきゃいけないし、結構なんだかんだ面倒なんですよね・・・。
やっぱり劣化が心配なもの、漏電、停電時の対応等、電気系は感覚的に屋内の方が良いと思います。スペースはいつも「犠牲系」なんですが・・・。
とはいえ、前面1,200、周囲600あけることなんていうキマリがあったりするので、設備設計さん良く納めてくれているなぁと感心してしまいます。

あまり詳しくないですが、給水のポンプとか、ろ過装置とかは屋内に入れるしかないんでしょうね。
ブロアー室とかは屋外用もあるから、キュービクルとかもあるのかな?
いずれにしてもお湯の出る蛇口から給湯設備が遠いと、それだけロスが大きいということなので、燃料コスト的にも、施主から
「お湯を出してもなかなかあたたかくならないの(`Δ´)!」
というクレームがこないようにするためにも、やはりできるだけ近接させることが望ましいと言えるでしょう。

空調の室外機は、室機というくらいだから、外に置きましょう。
できるだけ表からは見えないところで、窓のない外壁面とか。
施設の用途にもよりますが、利用頻度や時間帯に合わせて室外機を分ける必要があります。
ただ、1台の方が頻繁に使われてもう1台があまり稼働しないと、10年とか20年たって機器の入れ替えをする時に、稼働時間が少なすぎてすごくもったいないそうです。
最近は交互運転させられるようなマルチ連携(?)ができるそうですよ(豆知識?)
話がそれましたが、ビル用マルチとかの、でかいの2台くらいなら、建物から少し離してまとめてもいい。外壁から離せば、宿泊室でも騒音や振動が気にならないので。
その場合もルーバーや植栽等で目隠しはしたい。

ここで、試験的な室外機の設置スペースについて。
N学院の課題では、セミナーホール(大きな室、本試験でいうとアトリエ)を陸屋根にして屋上にあげるという考え方が多かったように思います。繰り返し練習することで、それが正解だと盲信してしまう危険があるのかもしれません。

私が今までやってきた実務を考えてみると・・・。
ただでさえ無柱空間で梁をとばさなきゃいけないのに、そこに重たくて振動もする機械を載せるのは・・・嫌がられます。構造やさんに、絶対嫌がられます(ーー;)
まぁ、ここは積雪地なので、積雪荷重も追加されるというハンデがあるせいかもしれませんが・・・。
しかも、屋根の雪下ろしなんて、慣習があっても、自分の家が壊れるかどうかってくらいにならないとやりません。特に若い人ほどやらないそうです。
この前、障害者福祉施設で屋上にGHPの室外機をのっけているところで、「雪が積もって機械に氷がついたみたいで動かなくなったので、屋根をかけたい」と言われました。もちろん雪囲いのような簡易的なものじゃなくて、です。

屋上に設備機械をあげるメリットってなんでしょう。
配管を通すのに屋根や立ち上がりの外壁に穴を開けるのだから、当然漏水のリスクも伴います。
やっぱり「スペースがないから」ってことなんじゃないでしょうか。

結論から言えば、 敷地に余裕があるなら地上に置けよ
ということです。



(あぁ、仕事中はブログはかどるなぁ・・・まずいなぁ・・・   その5につづく・・・のか)

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